イスラムの地で「感謝」の意を親に贈る

イスラムの地で…。

私はそれまで実は親とはなかなか素直に接することもできず、会うのを避けていた時期がありました。けんかしたくなかったからなんですが、そんな私が親に感謝を心からするようになったきっかけがあります。
それは友人を介して知ったコーランのコミュニティを通じて初めて海を渡ってイスラムの地へ行ったことでした。
最初はとても不安がありました。様々なニュースをテレビで見ていましたし、そうじゃなくても初めての海外旅行です。飛行機の搭乗から始まり、現地でも空港を出るまで緊張のし通しでした。
そして空港を出たら出たで慣れない言葉を聞き、話すこととなりました。私がするのは教育や災害のケアでしたが、子供達の顔を見て接するようになると、もう言葉なんて関係ないとさえ思えるようになりました。子供はすごいです。国も言葉も関係なく、興味津々で近づいてきました。そして驚くほど素直で可愛らしく、来て良かったと本当に思いました。初めてのボランティア活動は自分なりに一生懸命できたと思います。

そしてこの地では日本ではあまり意識したことがなかったコーランの教えについても深く学ぶ機会が何度もありました。イスラム教徒は敬虔な信者が非常に多いです。ボランティアをしていても驚かされることがよくありました。けれど、だからこそコーランの教えについても真剣に考えることができたのではないかと感じています。
今生きているこの世界のことについてもあれほどまじめに自分なりに深く考えたことはなかったかもしれません。

けんかばかりをしていた親、特に母親ですが、彼女との関係についても見直すきっかけとなりました。けんかをしていても、私が初めて海外旅行へ行くと知って出かける寸前まで心配していた母、そしていつも我関せずという態度に見え、腹立たしく感じていた父の穏やかな笑顔なども思い出して、素直に感謝することができたのです。これには自分でもびっくりしました。いつも反省はしつつ、どこかでまだ反抗したいという気持ちがあったからです。しかしこの時はそういう反抗的な気持ちもなく、両親が大事に育ててくれたことへの感謝、今でも見守ってくれようとしていることへの感謝などを感じました。

イスラムの地まではるばる来て良かったと心から思いました。そうじゃなかったら、私はいつまでも素直になることができなかったかもしれません。友人に話してみると、彼女も「私も実は同じだった」と話していました。ボランティアに参加できて本当に良かったです。

投稿者:20代女性